アパレルのアルバイトを1日で辞めた経験がある猫野きなこです。
「好きな服に囲まれて働けるからいいな」という軽い気持ちで面接に応募したのですが、採用が決まって働いてみたら後から聞いていない仕事や決まり事があて辞めました。
服が好きでこれからアパレルのアルバイトがしたい人に限らず、働く上で確認しておいたほうがいい私の後悔ポイントや辞めた理由を紹介します。
アパレルバイトの面接の質問と服装
まず面接での質問や服装で注意したポイントをまとめました。
アパレル面接で聞かれる質問
アパレルは接客業なので、以下のような質問をされました。
- 接客経験はありますか?
- 志望動機はなんですか?
- 自己PRをしてください
- 自分の長所と短所を教えてください
- 土日は勤務可能ですか?
- どのようなファッションが好きですか?
- 何か質問はありますか?
私は当時大学生でしたが接客経験はあったので、自己PRではこれまでの経験をアピールしました。
接客経験がなくても「友達の服の好みを聞きつつアドバイスするのが好き」など答えようはあります。
短所を聞かれた場合は「短気」「人見知り」「仕事が雑」など接客に不安があるような内容はNGワードだと思うので「それくらいなら誰でもあるよね」という内容にしておいたほうがいいと思います。「最初だけ緊張してしまいがちです」「心配性なので家を出る時は何度か鍵の確認をしてしまいます」くらいの短所であればマイナスイメージにはならないでしょう。
私の場合、志望動機は「接客が好き」と「この店のブランドが好き」以外の理由は特になかったのでそのように答えました。
アパレル面接の服装で注意したこと
必須ではありませんが、店のブランド服を面接に着ていくほうが印象がいいと思いました。
全身ではなくても、その店の服をポイントにしたおしゃれな着こなしをしていけば働きたい理由としてアピールできます。
私の場合はトップスを店のブランドにして、そのトップスを引き立たせるコーディネートを意識しました。
面接では話がトントン拍子に進んで「明日から来てください」と採用担当の人に言われました。
「何か質問はありますか」と聞かれましたが、質問内容がすぐに思い浮かばなかったので「お昼休憩の取り方」や「週に何日くらい働けるか」などの無難な質問しかできませんでした。
アパレルバイト当日に辞めたくなった3つの理由
アルバイト当日は面接官だった男性は本社の社員ということで店にはいませんでした。
その代わり、明るくて人の良さそうな女性の店長が仕事を教えてくれたのですが、聞いていない不利な条件が多くて辞めたくなった3つの理由を紹介します。
駐車場代が給料から引かれる
私が住んでいるのは田舎なので車通勤をする人がほとんどなのですが、これまで仕事で駐車場代を請求されたことはありませんでした。
しかし、今回採用されたアルバイト先は大型ショッピングモールに入っている店だったので従業員用の駐車場を有料で借りる必要があるとのことでした。
駐車場代は5,000円で1日分のアルバイト代がなくなってしまいます。
お金を稼ぐためにアルバイトをするのに、駐車場代が全額自分持ちなのは納得がいきませんでした。せめて半分くらいは会社で負担してほしかったです。
しかもその駐車場が遠いため、始業時間よりも40分早く来るように言われました。近くの駐車場は社員が契約しているため空きがないからという理由でした。
給料に関することを入社した後で聞かされたことにモヤモヤした気持ちになりました。
制服は自社ブランドの服を全身自腹で購入
アパレルの店員さんが着ている服が素敵で購入するきっかけになったりすることもあるので、自社ブランドの服を着たほうがいいのはわかっていました。
しかし、私が入社したアパレル会社は値段が結構高めで上下セットを数日分揃えようと思うと1ヶ月の給料の約半分が服代でなくなってしまうほど費用がかかる計算でした。
社販は「新作が3割引きで買える」というメリットをアピールされましたが、制服として考えると微妙でした。せめて半額くらいにはしてほしかったです。
「本当に自社ブランドが大好きでこの服だけ着ていたい!」という人なら何も苦ではないのでしょうが、私は他のブランドの服も好きですし、服以外にコスメや本などもアルバイト代から購入したかったのです。
限られた自社ブランド服の中から季節が変わるごとに新作の制服を自腹で購入するのは収入的にキツイなと感じました。
時間外の無償労働を要求される
最後に辞めようと思う決め手になったのが、時間外の無償労働を当然のように要求されたことです。
その仕事の内容はノートに今日売れた服のタグを貼り付けてレシートにかいてある商品コードを書き込むというアナログなものでした。
最初は仕事の合間にするのかと思って聞いていましたが、「このノートは持ち帰って次の日の仕事までに書いてきて」と言われたので無償労働だと気づきました。
時給で働いているのに「家で仕事をしてきて」と当然のように言われることも疑問でしたし、この仕事をローテーションで皆が何の疑問も持たずにこなしていることに「ついていけない」と感じて「今日で辞めます」とその場で店長に伝えました。
店長はビックリした様子で「ええ!どうして!?」と聞いてきましたが、逆になぜ疑問も持たずに働いてるんだろうと私が聞きたかったです。
服が好き=仕事が好きとは限らない
私は服が好きでしたが、服が好きだから売る仕事も好きになるとは限らないと感じました。
服が好きでも服を売る仕事はひたすら客が見た服を元通りにきれいに畳んだり、レジで袋詰めしたり在庫を確認したりする裏方の仕事なので、その仕事を面白いと思えるかどうかは別だと思います。
もちろん好きだからできる仕事もあると思いますが、実際に働いてみると「私は服は好きでも裏方の仕事は好きではないのだな」と実感したので、もうアパレルの仕事はしたくないです。
地味な作業の中にも喜びを感じるには、好き以外に自分が仕事にやりがいを感じられるかどうかが重要ですね。
後悔しないために面接で確認するまとめ
アパレルのバイトはもう少し続けてから辞めようかと悩みましたが、理不尽な仕事が当たり前の職場では「皆やっていることだから」と無償の仕事が多いのではないかと感じたので逃げて正解だったと思います。
最後にアパレルバイトに限らず面接時に確認したほうがいいことをまとめると以下のとおりです。
- 駐車場は無料ですか?
- 制服の自己負担はありますか?
- 時間外にするような仕事はありますか?
- 社会保険以外に給料から天引きされる内容はありますか?
仕事は違いますが社会保険以外にも会社の飲み会費用を「親睦会費」などという名目で引かれている場合がありました。
アパレルに限らず「仕事が好き」という思いや「無償労働の強要」などで給料を搾取する会社からは逃げたほうがいいのかもしれません。