きなこ猫のスッキリ生活

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保険金が1億円もらえたかもしれない話

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保険金が1億円もらえるイラスト

億万長者になりたいのに宝くじはハズレばかりの猫野きなこです。

皆さんは1億円ほしいですか?私はあまり欲がないので3億くらい欲しいです。

もし、あなたが「親と1億円どちらか選べ」と言われたらどうしますか?迷いなく親を選ぶのが普通でしょうが、すぐに選べない私のような子供もいるのです。

今回は私が子供時代に1億円の保険金がもらえたかもしれない話を漫画とともに紹介します。

父親がアメリカへ海外出張に行くことになった

父親が海外出張へ行く漫画

私が小学校低学年だったある日、父が仕事でアメリカへ1年間海外出張に行くことが決まりました。

父は私に「1年だけだからいい子にするように」と寂しそうに言ってきた時、私はゴールを決めて膝でスライディングするサッカー選手のような気持ちでした。

父がいなくなれば私にはメリットがたくさんあったからです。

  1. 頭を殴られない
  2. 私だけ正座を強要されない
  3. 私だけお手伝いを強要されない
  4. 無理やり食事を食べさせられない
  5. ゲームをいきなり消されない
  6. テレビをいきなり変えられない
  7. 「俺の家」だと威張られない

なんなら1年だけというのが不満でした。できればあと4年位出張に行っていてほしかったです。

でも露骨に喜ぶと不機嫌になるというのはわかっていたので、私は心の中で何度もガッツポーズをしました。私だけでなく兄と弟もとても喜んでいました。

父は英語が全く話せないため「漫画で覚える英語」という本を1冊だけ持ってアメリカへ旅立って行きました。母だけは寂しそうにしていましたが、次の日から食事が明らかに手抜きになりました。 

アメリカで父親が交通事故にあう

アメリカで父親が交通事故にあう漫画

父がアメリカに行ってしばらくすると手紙が届きました。

父が手紙を書くなんて初めてだったので、みんなでわくわくして開けてみると『7時起床。ハンバーガーを食べる。大きすぎて食べきれず1/3を残す』という出だしから始まりました。何かのレポート用紙かと思いました。

「何だこれ」と思いながら読み進めると『8時20分。車で鹿をひく。フロントガラスが粉々になる』と書いてありました。手紙と一緒に入っていた写真を見ると、目を見開いて天国へ旅立った鹿のアップと、フロントガラスが粉々になった車の前で鹿と一緒に父とアメリカ人が笑顔で写っていました。

この写真を見て子供ながらに「父はサイコパスなのか」と不安になりました。母は手紙を読んだら心配になったようで、父に電話をかけて無事を確かめていました。

 私はその様子を見て「こんな父でも母は大切に思っているんだなあ」と感じました。

飛行機が落ちたら1億円もらえる

保険金が1億円もらえる漫画

1億円を夢見る漫画

父が帰ってくる日、ウキウキと喜んでいるのは母だけでした。母が手作りのおかずを何品も作っている様子を見ながら私達兄弟は長い夏休みが終わってしまうような寂しさを感じ、ため息ばかりが出ました。

そんな私達に気づいた母が「ちょっと!あんたら少しは嬉しそうにしなさい!」と注意してきました。

そんなことを言われて気分が上がるわけでもなく、私達はこれみよがしにため息をついてみせました。すると母が「今日、お父さんの飛行機が落ちたらどうなるか知ってる?」とクイズめいたことを聞いてきたのです。

兄も弟も顔を上げて興味深々で「どうなるの?」とたずねると母はここだけの話という表情でこう答えました。

「保険金が一億円もらえるんだよ」

小学生には馴染みのない金額でしたが、なんだかすごいお金という感じは伝わりました。そこからは兄弟みんな「1億円あったら…」という妄想にふけりだして表情が一気に明るくなりました。

ビックリマンチョコをコンプリートできる!ゲームもプラモデルも買い放題!駄菓子も毎日食べ放題!私達兄弟の夢は風船のようにどこまでもふくらみました。

すると母が「まあ落ちやんだら普通にお父さんが帰ってくるだけだけど」と夢から現実に一気に引き戻すようなことをチクリと言いました。

私は空に向かってお願いしました。「カミナリ様!お父さんの乗ってる飛行機落としてください!」兄も弟も一緒にお願いをし、そんな私達を見て母は爆笑していました。

結局飛行機は落ちることなく、父は無事に帰って来ました。私は雷様の無能さを恨みましたが、よく考えたら飛行機に乗っているのは父だけではなかったので落ちなくてよかったです。 

子供に『1億円より親が大切』と思われるためには

今思えば「何て薄情な子供だ」と自分でも思いますが、子供とは親がしてきたことをそのまま返す鏡なのです。

私達兄弟が全員『父よりも1億円が大切』と感じたのは、父が私達兄弟の気持ちをずっとないがしろにしてきた結果なのだと思います。

たまにニュースで「スマホやゲームを取り上げて親が子供に刺される」という事件を耳にします。それは親の接し方の積み重ねによって、子供の中で親がスマホやゲーム以下の存在になっていたのが原因かもしれません。

子供に『1億円より親が大切』と思われるためには、子供にわかりやすく愛情を表現することが重要です。その愛情とは「勉強しろ」「早く寝ろ」「ゲームするな」と注意ばかりすることではありません。

子供の頃、親が言うことの裏側まで私は理解できませんでした。親の注意が私の体や将来を心配して言った言葉であっても、私にとってはただ嫌な気分になるだけで全く伝わっていなかったのです。

子供に愛情が伝わる注意の仕方

私が子供の頃だったら『こういう注意の仕方がよかった』という注意のやり方を紹介します。

例えばゲームをやめるように注意する時、突然電源を抜くという対応は最悪です。子供の気持ちに沿って子供に選ばせるようにしましょう。

子供にあとゲームをどれくらいやりたいかを聞き、親がどれくらいで終わって欲しいかを提案してお互いの中間点を探るのです。どちらの意見に偏ってもダメで、お互いの意見を尊重しあえるようになるのが重要だと思います。

ゲームを長くするべきでない理由も掘り下げて伝えてみるといいです。「目が悪くなるから」だけではなく、「目が悪くなるとこういう不便なことがある」ということを連想ゲームのようにつなげて伝えると子供にもわかりやすいです。

ゲームをする時間も子供で決めさせた方が自分本位での制約になるのでおすすめです。

親の言うことが絶対という方針だと子供は「親に何を言っても無駄」と感じるようになってしまいますし、子供の言う事ばかり聞いていると子供はどこまでもワガママになっていきます。

子供をいつまでも子供扱いせず、一人の人間として尊重すれば子供も親を尊重する人間になってくれるかもしれません。 

寄稿のお知らせ

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学資保険の総合サイト「ガクホケ」さんに寄稿させて頂きました!

スーパーで泣いている子供を一瞬で黙らせた女性の話です。

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