合わない仕事は転職によって解決してきた猫野きなこです。
今回は、先週ジョブシフトさんに寄稿させて頂いた「上司からパワハラされやすい人の特徴と仕返し方法」で、パワハラ上司の課長と戦いながら会社に残って働いていた新人加藤くんの後日談を紹介します。
▼前回の記事
加藤くんの上司に対する態度は社会人としてはあまり褒められたものではなく、見ていて「クビにならないのかな」とハラハラしました。
しかし、加藤くんなりに仕事をクビにならないポイントを押さえて働いていたので、彼の行動や言動が問題になることはありませんでした。
参考になるかわかりませんが、加藤くんが働きながらパワハラ上司と戦っていた3つの対策を紹介します。
怒らせたらヤバイ奴と思わせる
加藤くんは自分の雑用を押し付けようとする課長を嫌っていました。
そんな課長は機嫌がいい時は上司として加藤くんと打ち解けようと(的を外した)会話を投げかけていましたが、露骨に無視されていました。
ある時、課長の寒いオヤジギャグを加藤くんが華麗にスルーした時、課長が舌打ちをしながら「どうやったらこんな失礼な性格に育つんだ。親の顔が見たい」と言い捨てました。
家族や夫婦、恋人などに対する暴言は「主なパワハラの6類型」で「個の侵害」に当たるパワハラになります。
さすがに無視できなかったのか、加藤くんはブチ切れた表情で「あぁ?」と課長を威圧しました。
新人が上司に対する態度とは思えない表情と言動に課長もカッとなって「なんだその態度は!」と怒鳴り、つかみ合いのケンカに発展しそうな空気が流れました。
2人共無言になってその場は収まりましたが、その日以来課長は加藤くんを「怒らせたらヤバいやつ」と認識し、関わること自体を避けるようになりました。
上司に反抗しても問題にならない対策
加藤くんの失礼な態度があまり問題にならなかったのは、課長の上司である部長がいない時だけ行動を起こしていたからです。
そして加藤くんが反論する時はそれ相応の言動を課長がした時だったので、課長も部長に告げ口されるのを恐れて問題になりませんでした。
加藤くんは若かったですし、反論の方法は社会人としてよくありません。
しかし、誰が見ても問題のあるパワハラ発言を相手がした時に、冷静に反論することはパワハラをやめさせる対策として有効です。
文句を言わせない仕事をする
パワハラをしてくる課長は成績が悪い営業に対して、指導という名目で「無能営業」「給料泥棒」など鬼の首を取ったように言いたい放題でした。
しかし、加藤くんは営業成績が良かったため、そういう点では上司からイヤミを言われづらかったです。
加藤くんは黒縁メガネをかけていたのですが、ある日メガネを外してスケジュール帳をチェックしていたため伊達メガネだと気づきました。
彼は自分の顔が童顔でお客さんにナメられやすいため、少しでも年上に見られたくて伊達メガネをかけているそうです。契約を取るために、いろいろと考えているんだなと感心しました。
彼の接客態度は誠実でお客さんへの連絡もマメでした。紹介で接客するお客さんが増えていき、評判もよかったです。
いつもお客さんの前では笑顔を絶やさない加藤くんですが、事務所では基本無表情でした。お客さんが事務所での彼の裏の顔を知ったら、ギャップにビックリするでしょう。
書類のチェックもしっかりしていたので、加藤くんが大きなミスをしているのを見たことはありませんでした。
パワハラに合わないためには、誰にも文句を言わせない仕事をすることが大切です。
パワハラ上司の上司を味方につける
毎月営業成績は店舗別にランキングで事務所に貼り出されるのですが、ついに新人の加藤くんが1位になりました。
優秀な加藤くんは部長にとても可愛がられていて、彼も部長には一切逆らいませんでした。
「誰を味方につけたら自分にメリットがあるのか」ということを、ちゃんと見抜いていたのだと思います。
部長は基本的に部下の指導は課長に丸投げだったので、課長には厳しく部下には優しかったです。
新人より成績が悪かった課長は部長に「今月お前は何をしていたんだ?寝ていたのか?」とネチネチ責められていました。
課長は意外と繊細だったので、自分が部長からパワハラに合うと胃が痛そうにしていました。
しかし、そのストレスを自分に抵抗しない営業に向けてすぐに発散していたので、パワハラの食物連鎖は怖いなと感じました。
パワハラにあったらその上の上司と仲良くなり、自分の味方になってくれるように日頃からコミュニケーションを取っておくことはパワハラ対策に有効だと思います。
まとめ
パワハラ上司と戦いながら会社で働き続けるポイントを、普通の人でも応用できるようにまとめると以下の通りです。
- パワハラの一線を超えた時に冷静に反論する
- 叱られる隙のない仕事をする
- パワハラする人の上司を味方につける
加藤くんは強気の負けず嫌いで、完璧主義者で優秀でした。基本的にこういう人はパワハラされにくいです。
逆にうっかりミスが多い人や、大声で怒鳴られると萎縮してしまう弱気な人ほどパワハラのターゲットにされてしまいます。
こういう人がパワハラにあうと、「自分が無能だからだ」とか「自分が悪いから怒られるんだ」という風に自分を責めてしまいがちです。
弱気な人が加藤くんのような強気な人のマネを無理やりしようとすると、逆にストレスを感じてしまう可能性があります。
加藤くんのように強気に言い返したり結果を出してパワハラしてくる人を黙らせる方法もありますが、上司と対立するストレスに耐えられる人ばかりではありません。
基本的にパワハラの食物連鎖が起こる環境に居続けることはおすすめしません。会社に残っている人もそれなりの人になっていくからです。
仕事内容や一緒に働く人には「合う・合わない」があるので、我慢しながら働き続けるか転職して心機一転で一から始めるかは自分で選ぶことができます。
パワハラによって、自分の視野が狭くなってしまうことが一番よくありません。
今の仕事が一生の仕事になるとは限らないので、広い視野を持って今の仕事を続けるか転職するかを判断するのがおすすめです。
寄稿のお知らせ
本日、ジョブシフトさんに2回目の寄稿をさせて頂きました。
残業しないために私が実行していた「定時退社のコツ」と残業を強要する上司の対策を紹介しています。
▼今回の寄稿記事です。シェアしてもらえると嬉しいです!( ´∀`)
success-job.jp
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