きなこ猫のスッキリ生活

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子供のいじめを母親が1日で解決した対策方法

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イジメが始まったきっかけ漫画

映画「聲の形」を観て、私が小学校1年生の時にいじめられていた過去を思い出した。

…と言っても私自身はいじめとは思っておらず、「何か嫌だなぁ」と感じる程度のいじめだった。

私をいじめていたのは同じ小学校に通う、高学年の女子だ。

しかし、母親のある行動で嘘のようにいじめがなくなった。いじめてきた相手の変わりぶりにビックリしたあの日を今でも忘れられない。

いじめの体験談と母親が子供のいじめを1日で解決した対策方法を漫画を交えて紹介してみようと思う。

イジメが始まったきっかけ

イジメが始まったきっかけ漫画

いじめられたきっかけは朝の集団登校だった。私をいじめていたのは6年生の女子で、班長の山下ミドリさん(仮名)だ。

私が住む団地は小学校から子供の足で徒歩30分以上かかる田舎だったため、学校への登校は集団登校が義務付けられていた。登校する人数は1班6~10人ぐらいで、住んでいる場所が近い子供同士を班にしていた。

班の中で一番仲がよかったのが同級生で才色兼備なレイコちゃんだったが、レイコちゃんは班長の山下さんのお気に入りで、彼女はいつもレイコちゃんの隣をキープしていた。

いじめのきっかけは山下さんにしかわからないが、私がレイコちゃんと仲がいいという嫉妬があったのかもしれない。

当番を「ずっとやれ」と命令された日

登校する時は2列に並んで登校するのだが、田舎の道は狭いため、後ろから車や自転車が来た時のために「後ろ当番」という係が順番で回ってくる。

後ろ当番とは、常に後ろに気をつけて、車や自転車が来る度に「右に寄って~!」と班の子供全員に聞こえるように声をかけて注意させるという面倒くさい仕事だ。

私は当時、人見知りで声も小さかったため、この「後ろ当番」が大嫌いだった。班は年少と年長ごちゃまぜで全員と仲がいいわけでもなく、当番が回ってくる日は憂鬱だった。

班長の山下さんは他の子は声が小さかったり自転車のベルが聞こえた後に声掛けしても怒らないのに、私が後ろ当番になると「タイミングが遅い」とか「声が小さい」といちいち注意してきた。

ある日、山下さんは私に「いつもダメな罰としてこれからずっと後ろ当番をしろ」と言ってきた。何でなのか納得がいかなかったが、相手は先輩の6年生だし口答えできなかった。

いじめ体験談漫画

次の日からずっと私が後ろ当番をやることになった。どんなに声を張り上げようと毎日のように「遅い」「聞こえない」「今度は早すぎる」など難癖をつけられた。

レイコちゃんに「私の声ってそんなに聞こえない?」と確認すると、「ううん。十分聞こえてるよ」と言われ、あれはただの嫌がらせなのかと実感して悲しくなった。

帰りは好きな同級生の子達と一緒に帰ることができるからよかったのだが、こんな意地悪される日が彼女が卒業するまで続くのかと考えると朝はいつも憂鬱だった。

母親にいじめられていると言えない理由

母親にいじめられていると言えない理由の漫画

私は自分では意識していなかったが、明らかに毎日元気がなくなっていくのを母は感づいていたらしい。

私も母に相談すればよかったのだが、「自分だけが班長の山下さんから毎朝嫌がらせされている」という事実は恥ずかしくて話す気になれなかった。

子供心に「そんなことを話したらお母さんにがっかりされる」と思ったのかもしれない。

かといって自分が考える解決策は「相手が卒業するまで1年近くこの生活を送ること」しかなかったため、これから先のことを考えるとため息ばかり出た。

母は私を問いただすことなく、「そうなんや」と流すだけだった。しかしそれから2日後、私をいじめていた班長の山下さんが全くの別人になったのだ。

いじめが突然なくなった日

朝私を迎えに来る時、今までの山下さんはまるで私がいないかのように挨拶を無視してきた。

しかしある日を境に、「きなこちゃんおはよう!」と私の目を見てニコニコ顔で挨拶をしてくるようになったのだ。

いつも私を「あんた」とか「後ろ当番」と呼ぶのに、きなこちゃんと呼んできたのもビックリした。

そして私に「今日から私が後ろ当番やるから、もうやらなくていいよ」と言ってきた。そして誰よりも大きな声で張り切って後ろ当番をやり始めたのだ。

私は彼女のあまりの変貌ぶりに、小さな頭で3つの可能性を考えていた。

  1. 何か企んでいる
  2. いいことあったから今日だけご機嫌
  3. 誰かが彼女の行為を注意した

誰かが注意したとしたら誰だろうと思い、レイコちゃんに「ねぇ山下さん何かあったのかなぁ?」と尋ねてみた。

するとレイコちゃんは「私なぁ…昨日きなこちゃんのお母さんにきなこちゃんがいじめられてること話したよ」と答えたのだ。

私はその時初めて自分がいじめにあっていたという事実を実感した。

自分的にいじめとは、物を投げられたり体に直接的な攻撃を受ける行為だと思い込んでいたため、いじめというより嫌がらせをされているとずっと思っていたのだ。

周りからはそう見えていたのか…と少しショックを受けた。

母親がいじめを知った対策方法

私は母が勝手にいじめの事実を聞き出した結果、暴走したのではないかと不安になってきた。

学校が終わると私はダッシュで帰って、洗濯物をたたんでいる母にかけより、山下さんについて何かしたのかとたずねた。

母はニコニコしながら「いじめなくなった?」と聞いてきたので、無言でうなずくと「よかったなぁ」と言って昨日のことを私に話してくれた。

母親がいじめを知った方法の漫画

母は私に直接聞くことなく、下校中のレイコちゃんに声をかけていた。

レイコちゃんは母に私が山下さんにされている嫌がらせの様子をありのまま話してくれたそうだ。

そして母は信じられないことに、私に一切確認することなく、その足でただ一人山下さんの家に乗り込んで行ったのだ。

相手の母親にいじめの事実を伝えた結果

相手の母親にいじめの事実を伝えた結果の漫画

母はレイコちゃんの名前を出さずに「噂で山下さんの娘さんがうちの娘をいじめていると聞いたのですが…」とノープランで直接事実確認をしに行った。

その結果、相手の母親に「うちの娘はいじめなんてしません!私は娘の言葉を信じます!」と言い切られて帰って来たというのだ。

その後、自分の娘が嘘をついているとも知らない馬鹿な母親に「言いがかりをつけられた」と悪い噂を流されているのかもしれない。

それなのに私の母は「レイコちゃんの話聞いたら、エプロン脱ぐのも忘れて山下さんの家に行ってたわ~恥ずかしいなぁ」と呑気に笑っていた。

昨日まで私をいじめていた山下さんは、今までのことをなかったことにするかのように私に優しくなった。声のトーンも別人のように高く話しかけられるようになって、心底気持ち悪かった。

嘘つきになった私と母

私が一番腹が立ったのは、山下さんがその場しのぎで嘘をついて、私の母を嘘つきの悪者に仕立て上げたことだ。

母の名誉のためにも私は山下さんのバカ親に今日までの事実を一緒に話しに行きたいと母に伝えると「いじめがなくなったならもういい」と全力で止められた。

嘘をついているのは向こうなのに、私達が折れなければいけない意味がわからなかった。

「ミドリちゃんのお母さんすごいなぁ。自分の娘はそんなことしないって言い切るところ…すごいなぁ」

私の苛立ちをよそに母はしきりに子供の言うことを信頼した山下さんの母親について感心していた。私は「余計な事をしてこっちが嘘つきにされてバカだ」と思った。

いじめ体験談の漫画

その日の夜に山下家で会話されたであろう状況を想像すると悔しくて眠れなかった。

しかし毎日憂鬱だった朝がすっかりなくなったので、言葉にはしなかったが母の無謀な勇気には感謝した。

いじめっ子は何故突然優しくなったのか

山下さんはその日から別人のように豹変して優しい班長になった。しかし私は、山下さんが必死に覆い隠そうとする嘘にモヤモヤする毎日を送っていた。

今考えると私の母が山下さんの家に行った日、彼女も眠れない夜を過ごしたに違いない。

もし真実が親にバレたら、自分への信頼は地に落ち、嘘を重ねたことによって親にも恥をかかせることになるのだ。

彼女なりに色々考えて、私に真実を話させないために全力で好かれようと決めたのかもしれない。

いじめられっ子がイジメを許した日

イジメを許したきっかけの漫画

そんなある日の登校時、私がボーっと歩いていると前から男子がワーワーと何か言っていることに気づいた。

男子たちは道の上にあった巨大な犬の糞を、自分たちに注意を引きつけて私に踏ませようとしていたのだ。

今までの山下さんなら男子と同じように私が失敗するのを見て笑っていただろう。しかし彼女は後ろ当番の一番後ろからダッシュして、息を切らして私を助けに来てくれた。

私はこの時、彼女が私をいじめて喜んでいた自分を完全に捨て去ったのだと実感した。そしてこの瞬間から、私は山下さんのこれまでのいじめを心の中でそっと許した。

結果としてイジメをなくしたのは私の母親だけではなく、娘を信じ抜いた山下さんの母親でもあったのだ。

いじめていた過去をなくそうと努力する山下さんの姿が聲の形の主人公である石田将也くんとすごく重なった。

聲の形は映画でとても感動したので漫画も全巻購入したが、いじめる側といじめられる側の心理描写がすごく丁寧に描かれている。

いじめていた人もいじめられていた人も是非読んでほしい漫画だ。

ほとんどの人はいじめていた相手を避けて見ないようにして生きていくのかもしれない。

いじめをした過去を恥ずかしいと思って、母親の名誉を守るために山下さんは頑張ったのだろう。

 

悪質ないじめに対する対策

恐喝や傷害などの悪質ないじめは、まずは担任の先生に相談することをおすすめする。

傷害の写真や病院の診断書などの証拠も集めておくと、先生も状況の深刻さを把握しやすいと思う。

証拠がない場合は学校側が隠蔽するケースもあるので、録音ができる小型のボイスレコーダーや小型カメラを子供に持たせる対策がある。

声だけの録音だと誰が危害を加えているのかわかりにくいため、映像として残せる録画カメラの方が証拠になりやすい。

小型カメラやボイスレコーダーには胸ポケットにクリップではさんだり、腕時計型やペン型など一見カメラとは思えない探偵事務所顔負けの商品もたくさんある。

 

いじめやパワハラなどの民事裁判では、相手に無断でこっそり録音や録画したものでも証拠になる。(刑事裁判の場合は無断で録音したものは証拠にならない)

事実証明のための証拠集めは「秘密録音」であり、相手の同意がなくても「盗聴」ではない。(ただし相手を拘束したり、脅したりするなどの反社会的な手段を用いて採集されたものは証拠にならない)

私のようにイジメられる子供本人が隠してしまう場合もあるので、親が行動を注意して見てあげてほしい。

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