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高齢者は賃貸住宅が借りられない!理由と部屋を借りる対策

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高齢ドライバーが車をぶつけるイラスト

元賃貸営業として働いていた経験から、高齢者が賃貸を借りる厳しさを知っている猫野きなこです。

たまにミニマリストや節約系の雑誌で「家を購入するなんて不経済」「一生賃貸でいい」という特集を見かけます。

しかし単身の高齢者になると、今までのように自分が気に入った賃貸住宅を借りられるとは限りません。

今回は持ち家であっても高齢になってから賃貸に住む可能性がある例、高齢者が大家に嫌がられる理由と部屋を借りるための対策を紹介します。

持ち家でも賃貸に住む可能性がある

家を購入したにもかかわらず、高齢になってから賃貸住宅への引っ越しを余儀なくされるケースを紹介します。

車が運転できなくなって引っ越し

高齢者の事故の漫画

最近高齢者の車による事故が多発していますが、田舎では車に乗ることを想定して家を購入する人がほとんどです。

しかし、これから高齢者の事故が増え続けると、免許を強制的に返納する仕組みができる可能性があります。

車に乗れなくなった場合、病院やスーパーが徒歩で通える範囲にないと不便です。

自分で移動できる範囲が限られてくるほど、引っ越しせざるを得ない状況になってきます。

駅やスーパー、病院の近くなど利便性の高い場所の住宅を購入するのは、高齢になってからではローンを借りることもできないので困難です。

将来誰もが年を取ります。持ち家だからといって安心はできません。

子供がいても賃貸に住む例

高齢夫婦のどちらかが先に亡くなって一人で住むことになった場合、転倒や心筋梗塞が起こる危険を考えて子供と同居する選択肢が出てきます。

しかし、同居してみた結果、嫁姑問題などでうまくいかないケースは珍しいことではありません。年頃になった子供が同居を嫌がる場合もあります。

一緒に住んでもらっているという居心地の悪さを感じるため、「こんな生活を続けるくらいなら賃貸を借りて一人暮らしをしたい」と考える老人も多いです。

自分が「子供と同居したい」と思っていても部屋の余裕がなかったり、夫婦のどちらかが反対しているとできません。

子供が「実家の家に一人暮らしだと心配だから自分の近くに住んで欲しいけど一緒には住めない」という場合は賃貸を借りざるをえなくなります 。

老人ホームは高額なのに相部屋でプライベートがない

老人ホームや介護施設なら常駐の介護士やスタッフがいるので安心ですが、月額費用が高額になります。

給料が減り税金は増えていく中、年金や子供からの援助に頼らずに老人ホームで毎月10~30万円の費用を支払える人が将来どのくらいいるでしょうか。

一番安い月額でも6~8万円は必要ですし、安い公共施設はなかなか入ることができません。安い老人ホームは相部屋が多いので、今まで暮らしていたようなプライベートはありません。

一人で静かにゆっくりと暮らしたい人の場合は「賃貸の方がマシだ」感じるでしょう。

大家が高齢者を入居させたくない理由

高齢者が賃貸を借りた漫画

高齢者は不安材料が多い

大家は出来る限り単身の高齢者を入居させたくありません。高齢になるとボケや心筋梗塞、深夜の徘徊、転倒など不安材料がたくさんあるからです。

高齢者の痴呆や病気などは気をつけることによって回避できるものではありません。痴呆になると水を出しっぱなしにして下の階に漏水したり、火の消し忘れによる火災が起こる心配もあります。

高齢の入居者は同じアパートやマンションに住む人を危険に巻き込んでしまうリスクもあるのです。

他にも高齢者が起こす賃貸トラブルについては駐車場で他の車にぶつける。耳が遠くなるのでテレビの音量が大きく騒音問題に発展することなどが考えられます。

部屋で亡くなるリスクが高い

高齢になると同じ年代の友達がいなくなっていきます。近くに子供が住んでいない場合は孤立しやすく、孤独死しても誰も気づかない可能性が高いです。

孤独死をした後に時間が経ってしまうと、遺体の損傷が激しくなって事故物件扱いになります。そうなると部屋全体のリフォーム以外に消毒や消臭などの特別な費用がかかります。

事故物件を心理的瑕疵物件として貸し出すことになると、家賃を大幅に下げないと借り手がつかなくなります。これは大家にとって死活問題です。

もし部屋で契約者が亡くなった場合、遺体を引き取ってくれる人に部屋の清掃と片付けをお願いしなくてはいけません。

しかし、身内であっても突然の高額な請求に「親子の縁を切ったから関係ない」「払えない」と拒否されてしまう可能性もゼロではないのです。

瑕疵物件を借りてもらうのは難しいため、大家はあまり高齢者に部屋を貸したいとは考えていないのが現状です。

高齢者が賃貸で部屋を借りる対策

高齢者が賃貸で部屋を借りる対策イラスト

では高齢者でも部屋を借りるにはどういう方法があるのでしょうか。

高齢者で子供がいる場合は見守りシステムをつける条件で借りることができる可能性があります。

見守りシステムには以下のような様々なタイプのものがあるので、通販などで手軽に導入することが可能です。

  • 見守りカメラ…スマホで家の状況を監視できる
  • GPS機器…バッグに入れるだけで行動履歴を記録
  • 緊急呼出ボタン…ボタンを押すだけで電話がかかる
  • 見守りセンサー…動きを検知して反応がないと緊急メール送信

オーナーは高齢者の孤独死を一番恐れています。その不安材料を払拭するために見守りシステムをつけて子供が親を毎日監視するという条件はとても心強い交渉材料になります。

他には、「もし親が部屋で亡くなった場合はすぐに遺体を引き取り、1ヶ月以内に部屋を片付けて荷物を撤去する」という特約をつけるのが有効です。

自然死の場合は部屋で人が亡くなっても告知義務はありません。

なので「亡くなったらすぐに引き取る。遺体の発見が遅れた場合は違約金を払う」という条件をつければオーナーにとっての不安材料をかなり払拭できます。

子供がいない場合は敷金を多めに支払ったり、ホームセキュリティの高齢者向けのサービスをお金を支払ってつけるという交渉が可能です。費用は月額6,000円くらい必要です。

年金がもらえない高齢者は部屋を借りられない

最近政府が「年金に頼らず貯蓄をするように」と呼びかけるようになりました。

高齢者が安定した年金を貰えなくなった場合、部屋を借りる事は今よりもずっと難しくなるでしょう。 

ずっと賃貸暮らしをしている人は将来現金で家を購入できるくらいの貯金を用意しておかないと路頭に迷う可能性があります。

購入する家も駅や病院やスーパーが近くにある条件の良い物件を購入しないと不便です。

これから少子高齢化で住宅が余ってくる時代です。中古の一戸建てやマンションが安く売られるようになるかもしれません。古いマンションであれば利便性が高い部屋を格安で購入できます。

しかし、持ち家の人が車がないと不便な場所の家を売る場合、購入した価格よりもかなり安くなる可能性が高いです。

政府が注意を呼びかけるほど私達の老後の暮らしは厳しいものになるかもしれません。政府や年金に頼らず、個人で貯金を蓄えることを真剣に考えた方がいいですね。

寄稿のお知らせ

 賃貸で部屋を安くするコツのイラスト

わたしの節約さんに寄稿させていただきました!

タイトルは「部屋探しを安くするコツ!家賃を節約する方法」です。元賃貸営業だった経験から部屋探しで節約したい人向けの記事を書きました。

家賃を節約したい人はよかったらチェックしてみてください(^^)

↓寄稿した記事

setsuyaku.hikakunet.jp