あまりブログで稼いでいないので、できるだけ安い税理士に頼みたい雑記ブロガーの猫野きなこです。
去年の1月に開業届を出して晴れて個人事業主になり、青色申告で帳簿をつけようと決意しました。しかし、気がつけば帳簿を一行もつけないまま確定申告の時期になっていたのです…!
こんなはずでは…去年の私は一体何をしていたんでしょうか(何もしていなかった)
レビュー商品は何割くらい経費にできるの?電気代は?携帯代は?ガソリン代は?青色申告ってどうするの?もう無理!わからない!誰かやって!
こうして私は地元の安い税理士を見つけて駆け込みました。確定申告が始まっている2月末のギリギリにお願いした私も悪いのですが、ひどいと感じる対応がいろいろありました。
ダメな税理士に頼んだ結果起こったトラブルや対応、税理士に1年分の記帳と確定申告を丸投げで頼んだ費用をまとめました。
税理士に依頼する費用の目安
税理士にかかる費用はできるだけ安く抑えたいですよね。私は税理士に頼む前に3件ほど比較して、一番激安だと感じた税理士を選びました。
税理士に依頼する費用の目安として、『毎月訪問する・しない』『自分で記帳する場合と記帳を丸投げする場合』『白色申告と青色申告』によって費用がかなり違うと感じました。一例としては以下のような場合、税理士の依頼料は数万単位で大きく変わります。
- 税理士の依頼料が高くなる場合…毎月の訪問あり・丸投げで確定申告してくれる・税金が安くなるアドバイスをしてくれる・青色申告
- 税理士の依頼料が安くなる場合…毎月の訪問なし・自分で記帳する・税金が安くなる方法は自分で調べて質問する
1件目は毎月の訪問と売上を伸ばす提案をしてくれるとても対応が丁寧な税理士事務所という印象でしたが、1ヶ月に3万円とまた別で確定申告の費用が10万円以上かかるということだったので費用面でやめました。
2件目は他県の税理士事務所で、郵送で領収書を送ればあとば自動でやってくれるというものでした。費用は白色申告が10万円、青色申告が15万円の固定価格で、費用が最初からわかっている分安心感がありましたが、青色申告を希望している私としては3万円ほど予算オーバーでした。
やっぱり税理士なんてセレブしか依頼できないんだ…と諦めかけた3件目でしたが、稼いでいる金額に合わせて費用が安く設定されていて、ざっと計算して10万円以内で依頼できそうな税理士事務所を地元で見つけました。
そこは2件目の税理士事務所と同じように毎月の訪問はやっておらず、領収書を送ったら記帳を代行してくれて確定申告もしてもらえるというものでした。
記入項目が増えるほど追加料金が発生し、年収が多い方ほど基本料金が高くなります。私はそれほど稼いでいなかったので安く頼めると思い、この税理士事務所へお願いすることにしました。
しかし、いざ頼んでみると「これはダメでしょ」と感じる対応がたくさんあったのです。
ダメな税理士と感じた悪い対応3選
ダメな税理士だと感じた悪い対応を3つ紹介させて頂きます。
カード明細を全部仕入れにすると言われる
カード明細にはレビュー商品の仕入や通信費、消耗品などさまざまな内容の引き落としがあったので、担当の税理士にそのことを伝えると「こちらで内容を見て入力させて頂きますので大丈夫ですよ」と言われ、救いの神さまのように見えました(この時は)
二重計上を防ぐために『カード明細に領収書をつけること』を指示されたので、その場で領収書に何の費用かを書いてカード明細の裏に全てつけて提出しました。
終わって声をかけようとした時は担当の税理士が電話中だったので、近くにいた女性に書類をまとめたことを伝えました。するとその女性はカード明細の1月分だけをチラッと見てこう言いました。
「これ全部仕入れでいいんですよね?」
私は一瞬この人が言っている意味がわからず「え?」と聞き返すと、「このカード明細の内容は全部仕入れでいいんですよね?」と怖い顔で繰り返されました。
私は「さっきあの税理士さんにに説明したんですけど…」と前置きして通信費やレビュー商品、消耗品という内容を書いた領収書を言われた通りカード明細の裏にホッチキスでつけたことを伝えました。
するとその女性は「そんな領収書見てる暇ありません!カード明細だけ見て打つんで!!時間ないんで!!!」とブチ切れてきたのです。
私があっけにとられていると、電話を終えた担当の税理士がやってきました。話を聞くと「カード明細の方に内容を書いてほしかった」ということでした。
それならそう言ってくれたらわかるのですが、いきなり「全部仕入れにする」とか言い出す意味がわかりませんでした。見もしない領収書ならそもそも付ける意味あるのでしょうか。
私が頼んだのが2月末で確定申告まで時間がないのはわかるのですが、だからといって税理士の仕事を放棄して適当にやるのはおかしいと感じました。
レビュー商品の経費は一律5%と言われる
ブログでレビューに使った商品は経費にできると思っていたのですが、使用期間の按分になるので一律5%の割合でしか経費にできないと言われました。(確定申告締切の前日に)
こちらとしてはレビュー以外にも仕事としても使い続けているものもありますし、買った値段以上の売上を物販で上げているものもあります。なので使用期間のみで一律というのはおかしいと感じました。
しかし、その税理士は『自称アフィリエイトに詳しい弁護士』で。「他のアフィリエイターも皆この割合です」の一点張りで全く聞く耳を持たない印象でした。
ツイッターでこのことを呟くと、レビュー商品の経費は慎重な人は10%だったり、税理士によっては50%でもOKだったり、レビューがメインだと100%でもOKだった人もいて、人によってかなり差があるなと感じました。
5%なら確実に大丈夫というのはわかるのですが、逆に5%しかならないのなら記帳する項目が増える度に税理士に払う金額が増えるため、経費にする意味がない気がしてきました。
仕事に使っていてもリビングにある家具はパソコンデスクしか経費にできないという理由が「仕事に使っていると言えば何でも経費にできてしまうから」という回答だったのにもモヤモヤしました。
実際に仕事で使っているのに「他にそう言って不正する人がいるから一律で認めない」というのは確実に税務署からNGが出ないようにしたい税理士の都合なのではないでしょうか。
「仕事の経費にしたいなら仕事部屋を作ったらいい」という理屈でしたが、私は仕事をしやすいようにリビングを仕事部屋にしています。
「リビングだから一律で仕事部屋ではない」という判断で一切こちらの意見を聞く気がない態度に、この税理士に頼んだことを後悔しはじめました。
しかし、税理士から「そんなに経費の按分にこだわらなくても今年は支払う税金変わらないので大丈夫ですよ」と言われたので、「それなら5%の経費自体は全部なしにして他はそちらの指定する按分でお願いします」とメールで送りました。
確定申告当日に自分ですることを提案される
確定申告の当日の朝に税理士から「やっぱり按分はそちらの希望に変えるので自分で確定申告行きますか?僕の名前は消します」という内容のメールが届きました。
確定申告までお願いしたのに「自分で行け」と当日に提案され、私は「こんなギリギリに何を言い出すんだ」とびっくりしました。
作業時間がかかるためすぐにメールを送るようにも書いてあったので、私は昨日送った内容と同じ繰り返しになりますが「5%の経費をなしにして他はそちらの指定する按分で確定申告までしてください」と返信しました。
その後返信がないので電話すると「来客中なので折り返します」と言われました。
すると昼頃に電話がかかってきて「今から入力するので3時間位かかります!時間がありません!すぐに希望の按分を教えてください!」と言われ、「2月末に明細を全て渡したのにまだ入力してなかったのか」という別の驚きがありました。
メールでの連絡は税理士が指定した連絡方法なので、時間がないなら他の人にメールチェックを頼むなりまめにメールを見ろよと思いました。
自分で確定申告をするなら保険料の控除証明もあるため事務所に書類を取りに行かなければならず、片道1時間と確定申告の会場まで30分の1時間半を含めると17時までの受付ギリギリになってしまいます。
「メールでも送りましたが5%の経費は全てなしにしてそちらで確定申告してください」と3度目の同じ内容を電話で伝えると、「実は経費はもう入力が終わっているので、猫野さんの希望する按分を言ってくれたらすぐに終わる」と言い始めました。
さっき「入力するのに3時間かかる」といったのは何の作業時間だったのでしょうか…というか私はさっきから「5%の経費はなしにしてほしい」と言っているのに税理士はことごとくそれを聞かなかったことにしたがります。
つまり私の言い分に按分を変えて自分の名前を消して確定申告に行ってほしいのは、税理士のもらうお金が減るからなのだと気づきました。
最後は「入力したものを消すのは時間がかかる」とゴネ始めましたが、そんなに時間がかかるほど数は多くありませんし、削除するだけのことになぜそれほど時間がかかるのでしょうか。
そのことをたずねると「…わかりました」と低い声でやっと了承し、確定申告が終わったら連絡すると言われました。
まとめ
結局確定申告が終わった連絡が来たのは19時半でしたが、待っている間不安でいっぱいでした。
3時間で終わると行っていた作業が9時間もかかったのは一体なぜなのでしょうか…税理士に頼めば楽に確定申告が終わると思っていましたがとても疲れました。
色々書きましたが、そもそも私が毎月記帳をちゃんとしていればこのようなトラブルを経験することもなかったので反省しています。自業自得ですね…( ;∀;)
結局税理士に払った金額は9万円位で、高くもなく安くもない金額でした。振込した後は何だか嫌な気分だけが残ったので、今年は絶対に自分で記帳して来年早めに確定申告をしようと思います。
レビュー商品の按分についても色々勉強になったので、また別の記事にまとめますね。
寄稿のお知らせ
マネナビさんで記事を書かせて頂きました!
子供が親の財布からお金を盗む理由と対策方法について漫画を書いたので、よかったらチェックしてください。